司会をはじめ、グループディスカッションには役割がいくつかあります。
「司会すれば受かる」は迷信、司会でも落ちます。
大切なのは、自分の適性を見極め、いかに役割を全うできるか。
- GDの役割の種類を知りたい
- 役割毎のすべきことを知りたい
こんな就活生に向けた記事です。
適性を見極め、チームに貢献し、チーム全員で通過を勝ち取れるまでレベルアップしましょう!
グループディスカッションの役割


役割は4つ!
- 司会
- 書記
- 発言者
- タイムキーパー
司会
その名のとおり、ディスカッションの中心として進行を務めるポジション。
意見を述べつつ、周囲の意見を引き出し、まとめる。
言わずもがな、リーダーシップや視野の広さが求められるポジションです。



最も人気のあるポジション。
けど求められるものも高い。
書記
メンバーの発言をメモしていく役割。
ただメモするだけでなく、発言のポイントを要約しつつ、簡潔にまとめることが求められます。
文章力やとっさの理解力が必要なポジション。



地味



やり方次第では最も目立てるポジションだと思うよ。
発言者
司会や書記など、役のないその他のメンバーのこと。
具体的な役割がない分、アイデア出しなどを集中して行うことになる。
議論を進めるための積極的な発言が必須。
役がないため、
発言しないと確実に落ちる
ポジションをいうことを理解しておくこと。
タイムキーパー
ディスカッションの時間を管理する役割。
GDには必ず制限時間がある。
制限時間内に議論が結論まで進むことができるように、細かな時間配分・管理が求められるポジション。



時間管理以外は発言者と同じく意見出しをする
GD役割別のタスク


役割ごとに、こなすべきタスクがあります。
役割別に見ていきましょう。
司会
- 議論の流れ作り
- 全員の意見を引き出す
- 意見の最終的なまとめ
グループディスカッションは、スタートが最も重要です。
司会はそのスタートにおいて、議論の方向性や流れを作ることが求められます。
例えば、司会が最初に放った言葉が以下の場合。
- A:それでは各自意見を出して
- B:賛成か反対、立場を示したうえで意見を出して
Aではなかなか一つ目の意見を出しにくいですよね。
一方、Bでは立場を明確にすることで、どのような意見を出すべきかが分かりやすくなります。
このように、議論の方向性を示し、全員が発言しやすい流れを作ることが司会には求められます。
最終的に集約した意見を発表するのも、司会の大きな役割です。
書記
- 発言のメモ
- 発言の整理整頓
メンバーの意見を聞き逃すことなく拾い上げ、メモするのは最低ラインのタスクです。
GDには時間内に結論を出すという時間的制限があるため、いかにまとめやすいメモを取るか、書記の最も重要なタスクはこの部分です。
コツとしては、
- とにかく簡潔
- 意見を分類化する
- 表や矢印など見やすさ重視
この3点を意識することで、最終的なまとめは格段にしやすくなると同時に、好評価につながります。



評価基準もわかりやすい役割です
発言者
- 議論を盛り上げる発言
- 短時間でまとめやすい意見
- メンバーの意見を否定しない
GDは個人評価と同時に、チームとしての評価もあります。
議論が盛り上がることで、チーム全体の評価も向上します。
また、時間の制約がある中で複数の意見が出るため、最終的にまとめやすい一貫性のある意見が求められます。
コツとしては、
結論を意識した意見
を出すこと。自分の中である程度結論を思い描き、それに向けた意見を出すことで、まとめの段階で威力を発揮します。
逆に、誰かの意見を否定し、個人間で対立すると議論が止まり、結論まで至らないという最悪の結果につながるので、他者の意見を全否定することは避けましょう。



団体戦なんだね。。
タイムキーパー
- 経過時間の報告
- 時間配分・管理の徹底
タイムキーパーはまず、時間配分を決めることを提案しましょう。
例えば、
- 各自意見を考案 5分
- 各自意見出し 10分
- 各意見へのコメント 15分
- まとめ作業 10分
議論は必ず長引くので、ある程度配分を決めておくことで、結論が出せる準備をしておくことが重要。
タイムキーパーは、最初に決めた時間配分を逐一確認し、議論の途中でも時間になれば区切ることが求められます。
これを躊躇すれば、結論が出ず、チーム全員共倒れのリスクもあるため、毅然とした態度でタスクをこなしましょう。



意見出しも忘れずに!
GD役割別の評価基準


役割別に、個人評価の基準は異なります。
それぞれの役割の評価基準をご紹介します。
司会
- 意見の引き出し
- 論点をずらさないリード
GDにおける司会のリーダーシップとは、
メンバー全員を活躍させること
です。
そのため、自身の意見の質よりも、周囲から意見を引き出せているかが注目されています。
また、議論が進む中で論点がずれてしまっては結論も必然的にずれてしまいます。
論点がズレそうなら修正する能力、これも司会の評価基準です。



司会は配慮力が評価される。
書記
- 要約したメモ
- 意見の分類化
- 見やすいメモの作成
3つポイントを書きましたが、つまりはこう。
見やすい・まとめやすいメモの作成
視覚的に見えるものなので、評価基準はこのようにシンプルになります。
個人的に書いた煩雑なメモではなく、見られることを意識したメモ作りが重要です。
発言者
- 根拠のある意見
- 周囲の意見を聞く姿勢
自身の経験談など、根拠のない意見は結論に採用しづらいため、数字などの根拠をもとに意見を出すと、結論に反映され、評価に直結します。
重要なのは、
メンバーが納得する意見
また、目線や頷きなど、周囲の話を聞く姿勢を見られているため、意識的にリアクションをしましょう。



聞き上手は高評価
タイムキーパー
- 司会との連携
- 徹底した時間管理
時間管理をする上で、司会との連携は不可欠。
密にコミュニケーションを取りながら、ミスのない時間管理をする姿勢が評価につながります。
また、繰り返しになりますが、メンバーへの残り時間の細かな報告も忘れずに。
グループディスカッション役割分担まとめ


ここまでの説明をまとめておきます。
- 4つの役割を知る
- 役割別のタスクを把握
- 役割別の評価基準を理解
役割ごとにすべきことを知り、評価基準に合わせた行動をとる。
簡単なように見えて難しい。
なぜかというと、GDは毎回メンバーが変わるから。
メンバーの特徴を把握しつつ、自らの立ち位置を決め、タスクをこなす。
これが実現できた人が評価される世界なので、どの役割が有利・不利などはありません。
まずは自分の適性を見極めることからスタートしてみましょう!!



司会じゃなくても大丈夫だな、こりゃ。