どうも!
現役キャリアコンサルタントのデニです。
今回は”納得内定”について、その意味や定義、納得内定を獲得するための対策などについて解説します。就職活動をする以上、自分自身が本当に納得して就活を終えたいですよね。
そのためには、納得内定は必要不可欠です。
ただ、意外と納得内定を獲得して就活を終えるのって難しい。事実、新卒の3割が3年以内に退職している現状からも、自分に合った企業を見つける難しさを痛感しますよね。
僕は大学キャリアセンターで働いていて、この現実を知ったからこそ、少しでも変えるきっかけになれたらと思い、納得内定をテーマにこのメディアを作りました。だからこそ、この記事はぜひ読んで欲しいと思っています。
本記事では、納得内定という言葉の意味や納得内定で就活を終えた人の割合を解説していきます。合わせて、納得内定を獲得するための対策や内定先に不満がある場合にすべきことも共有するので、ぜひ参考にしてください。
納得内定の意味とは?
まずは、納得内定という言葉の意味について解説しておきます。納得内定という言葉には、決まった定義はありません。
そこでここでは、僕が考える納得内定についてお伝えさせていただきます。前職で4年に渡って大学キャリアセンターで働き、多くの就活生を見てきた僕が考える納得内定の意味とは、以下のとおりです。
全てをやり切った末の内定であり、その内定獲得と同時に就活を終える決心ができる内定
就活においてやれるだけのアクションを全て実行し、内定と同時に迷うことなく内定承諾が出せる企業に決まったとき、これこそが納得内定だと考えています。
もちろん、どれだけ納得していても入社後にミスマッチを感じる可能性はあります。ただ、これは入社しないと誰も正解がわからない問題です。
「わからないものはいくら考えてもわからない」と割り切り、就職活動をしている時点のあなたの価値観で、心の底から納得できることが重要です。
そのためには自分自身の価値観や企業を選ぶ判断軸、業界や企業の理解など、やるべきことはたくさんあります。ただ、就職活動の期間は長くても1年程度です。その1年を妥協してしまえば、その後何十年と続く社会人生活のスタートでつまづいてしまうことになります。
僕が支援した就活生の中にも、入社1年以内に辞めてしまう人はいました。ポジティブな転職ならいいですが、ネガティブな理由による退職者が多いのも現実です。次章以降でそうならないための対策も共有するので、ぜひ参考にしてください。
納得内定で就活を終えることは非常に重要ですね。
間違いないよ。どんな理由にせよ、早期退職は辛いものだからね。
納得内定で就活を終える新卒の割合
納得内定の定義について、僕の考えを共有しました。それでは次に、納得内定で就活を終える人がどれくらいいるのかについて解説していきます。
これから就活を始める人はもちろん、今まさに就活をしている人も気になる部分ですよね。なかなか友人などにも聞きにくい部分になるので、ぜひ参考にしてください。
これは21卒から過去3年間に渡る「入社予定企業へ就職することの納得度」に関する調査結果です。この表を見るとわかるとおり、21卒では約78%の就活生が、納得内定を獲得していることがわかります。
一方で、あてはまらない就活生、つまり全く納得できていない人は4.8%いますね。
決して高い数字ではないですが、就活生全体で40万人程度いるといわれていますから、約2万人弱の就活生は納得内定を獲得できていないというのが現状です。
入社前から納得できる企業でないと思っていた場合、入社すること自体が苦痛に感じますよね。もしかしたら、入社後、予想外に自分に合う企業だったという可能性もありますが、モチベーションの意味でもこうなるのは避けたいところです。
約2万人と考えると、自分もそうなる可能性は十分ありますね。
そうだよね。そうならないための方法を次章で共有するよ!
納得内定を獲得するための対策
どれくらいの就活生が納得内定を獲得できているか、イメージがわきましたよね。入社後、毎日楽しく過ごすためにも、ぜひ納得内定は狙いたいところ。
そこでこの章では、納得内定を獲得するための対策について共有します。僕が考える納得内定獲得のための対策は以下のとおりです。
- 自己分析によって自分の価値観を知る
- 就活エージェントを利用して自分に合う企業を紹介してもらう
- 逆求人型サイトで自分を評価してくれる企業からオファーをもらう
対策① 自己分析によって自分の価値観を知る
納得内定を獲得するうえで重要なのは”自分自身の価値観を知ること”です。自分はどんな仕事がしたいのか、どこで働きたいのか、どんな強みがあって、どう企業で活かせるのか、これらを明確にすることで、自分に合う企業を見出すことができます。
ただ、自己分析って正解がないし、何からすべきか悩む人も多いかと。
そこでおすすめなのが「My analytics(性格診断)」を活用した自己分析です。ポート株式会社が手掛けるキャリアパークの中の性格診断ツールであり、4つの性格類型からあなたの強みや適職などを診断できます。
- とにかく簡単に自己分析が完結(16タイプの性格診断からあなたの強みや適職を診断)
- AI適職診断で5分程度で終わるので気軽に使える
- 選択式の36問に回答するだけで長所や短所を言語化できる
- 高精度な自己分析であり、毎年3分の2の就活生が利用
- 例文のような自己PRまで作れてしまう
用意された選択式の質問に入力していくだけで、自己分析の結果を知ることができます。また、その結果を自己PRとして応用することも可能です。
とにかく自己分析に苦手意識がある人、最低限の自己分析をまずは完結させたい人にとって、最適のツールですよ!
- キャリアパーク「My analytics」をクリック。
- キャリアパークに無料会員登録(登録済ならログイン)
- 選択式の質問に回答する
対策② 就活エージェントを利用して自分に合う企業を紹介してもらう
次にすべき対策が”就活エージェントの利用”ですね。
就活エージェントとは、専任のアドバイザーがマンツーマンで就活をサポートしてくれるサービスのこと。ヒアリングを元にした求人紹介のほか、紹介企業の選考対策やエントリーシートの添削、面接練習などもしてくれます。また、就活エージェント限定の求人を持っているので、魅力的ですよね。
就活エージェントは必ず最初に面談があり、そこでヒアリングした内容を元に求人紹介を受けられます。よって、就活のプロがあなたに合う企業を紹介してくれるわけなので、納得内定の確率も高まりますよね。
▼就活エージェント利用者の声
- 面談によるヒアリングを元にした求人紹介(非公開限定求人あり)
- 紹介企業の選考対策サポート(ES添削や面接練習など)
- 選考後の企業からのフィードバックの共有
もちろん、これらのサービスは全て完全無料で利用できます。就活エージェントは企業側から収益を得る構造なので、就活生側の費用負担は一切ありません。
対策③ 逆求人型サイトで自分を評価してくれる企業からオファーをもらう
3つ目の対策は”逆求人型サイトの利用”になります。
逆求人型サイトとは、登録完了後、プロフィールを入力しておくだけで、企業側からオファーをもらえる就活サービスのこと。事前にあなたのプロフィールを見てのオファーなので、オファーがあった時点でそれなりの評価をされています。
納得内定を獲得する上で、最も重要なのは”自分に合う企業に入社すること”です。もちろん、企業研究や業界研究、説明会などを通じて志望先企業が自分に合うのかをリサーチするのも重要です。
ただ、それだけではどうしても限界がありますよね。その点、逆求人型サイトであれば、企業側から見て”自社に合う”という判断でオファーを貰えます。あとはそのオファー先企業を自分でも調べて、ここなら大丈夫となれば選考を受ければ、きっと納得内定に繋がりますよ!
なお、僕がおすすめする逆求人型サイトは以下のみです。ど大手が運営しており、オファーが届く企業の質もかなり高いので、登録必須ですね。
- キャリアチケットスカウト
ー自己分析ツールが優秀で利用価値が高い
ーカジュアル面談から始められるので気軽に利用できる
ー自己分析の結果を見た企業からのオファーなのでマッチ度が高い
自分の価値観を知り、企業との相性を見極めるのが重要ですね。
そのとおりだよ。自分だけで探すのには限界があるから、就活エージェントや逆求人型サイトで自分に合う企業と出会える確率を上げるのがおすすめなんだ。
納得内定できなかった場合にすべきこと
納得内定を獲得するための対策について共有しました。次にこの章では、既に就活の終盤である就活生向けに、”納得内定できなかった場合にすべきこと”を解説していきます。
納得内定できなかった場合にすべきことは以下のとおり。
- 就活を継続・再開する
- 内定先の社員に話を聞いてみる
- 第三者に相談してみる
- 口コミサイトを確認してみる
①就活を継続・再開する
もし納得のいかない内定先しかない状態であるならば、就活は継続すべきだと思います。就活は長期間に渡るので、たしかに内定を1社取ったらやめたくなる気持ちはすごくわかります。
ただ、冒頭でも伝えたとおり、就活は長くて1年程度ですが、その後の社会人生活は何十年と続きます。そのため、モヤモヤした気持ちを抱えたまま、新卒入社すべきではありません。
継続する上でおすすめなのは、以下のような本当に便利な就活サービスを利用することです。
どちらも効率的に自分に合う企業を見つけることに活かせますし、内定獲得の確率も格段に高めてくれるツールです。これらのサービスを使った上で、最終的な入社先を決めた方が納得内定で終えられるはず。
- 「キャリアチケットスカウト」
ー自己分析ツールが優秀で利用価値が高い
ーカジュアル面談から始められるので気軽に利用できる
ー自己分析の結果を見た企業からのオファーなのでマッチ度が高い - 「キャリアパーク My analytics」
ーとにかく簡単に自己分析が完結(16タイプの性格診断からあなたの強みや適職を診断)
ーAI適職診断で5分程度で終わるので気軽に使える
ー選択式の36問に回答するだけで長所や短所を言語化できる
ー高精度な自己分析であり、毎年3分の2の就活生が利用
②内定先の社員に話を聞いてみる
内定先に対し、不満が不安な点があるのであれば、現役の社員に話を聞いてみるのもいいですね。もちろん入社予定の企業の社員なので、聞けることと聞けないことはあるかと思います。
ただ、誰よりもその会社のことを知っているのは社員ですし、具体的な働くイメージも作れますよね。リアルな仕事内容を聞いた上で、やっぱり自分に合わないと思うのであれば、その企業には入社すべきではありません。
逆に社員の話を聞いて「ここで働いてみたい」「この人と仕事がしてみたい」と思えたのであれば、それは一つの納得内定の形なので、入社しても問題ないかと思います。
③第三者に相談してみる
第三者に相談してみることもありですね。先ほどのように社員ではなく、あえて何も知らない家族や友人などに相談すれば、これまでとは違った考え方や視点が得られるかも知れません。
もちろん中には、内定先企業への入社を反対する人もいるかもしれません。ただ、最終的にその会社で働くのはあなた自身であり、第三者の人は何の責任も取ることはできません。
よって、いろんな意見を聞いた上で、最終的な判断は必ず自分ですべきです。また、家族や友人以外に、僕が働いている大学キャリアセンターに相談するのもおすすめ。これまで同じような境遇だった卒業生が、どんな選択をしたのかなども教えてもらうことができますよ!
④口コミサイトを確認してみる
最後にすべきこととして”口コミサイトを確認してみる”のも大切なポイントです。
最近では、転職市場の盛り上がりの影響もあり、企業に関する口コミサイトの情報量もかなり充実しています。実際に働いていた社員のリアルな声なんかも知れますよ。
特にこのライトハウスは日本最大級の口コミサイトで、情報量も申し分ないですね。
ただ、1点注意したいのは「口コミを信じすぎないこと」です。中には、企業イメージを落とすために嘘の書き込みをしたり、企業に恨みがある元社員が悪い評判を書いたりもしています。
見分けるコツとしては、同じような口コミが複数あった場合は信ぴょう性が高いかと思います。
納得内定でないなら行動すべきですね。
そうだね。苦しいかもしれないけど妥協はすべきではない。最後まで行動することで、納得内定に近づくんだ。
内定に納得いかない原因
業界研究や企業研究、OB訪問、企業説明会などあらゆる手段を使って企業を調べているのに、なぜか納得できる内定が獲得できない人もいますよね。
そこで本章では、内定に納得いかないと感じる原因について共有しておきます。
- 自分自身の価値観や就活の軸が定まっていない
- 入社後のイメージが湧いていない
- 働く覚悟ができていない
- 周囲の目を気にして内定獲得を急いだ
- 十分な企業研究をしないままエントリーした
原因① 自分自身の価値観や就活の軸が定まっていない
1つ目の原因は”自分自身の価値観や就活の軸が定まっていない”ことです。
そもそも、明確な企業選びの基準や自分が何を大切にしたいのかがはっきりしていれば、内定後に納得できない企業にエントリーすることすらしませんよね。
つまり、自分が何を大切にしたいのかがわからないままエントリーしてしまっているということ。この点を明確にするには、やはり自己分析しか無いと思います。
自分の過去や経験について振り返り、これまでどんなことを大切にしてきたのか、何を基準に選択してきたのかなどを整理することで、自然の企業選びの判断軸が定まっていきますからね。
具体的な方法は先ほど共有した「キャリアパーク My analytics」を利用するほかに、もっと深く自己分析をしたい人は以下の記事が参考になるかと思います。自分史を使って、より詳細に自分自身を整理することができますよ!
原因② 入社後のイメージが湧いていない
2つ目の原因は”入社後のイメージが湧いていない”ことです。
入社してから自分がどのように働き、どうやって成果をあげ、企業に貢献していくかがイメージできている人は、あとはそれを入社して実践するだけなので、むしろ入社を楽しみにしています。
一方、そのイメージが湧かない人にとっては、未知の世界に入っていくのと同じなので、内定に納得する余裕なんてないですよね。
これは内定獲得までに、いかに企業について調べきれているかが重要なポイントになります。自分自身が入社した後の姿までイメージができるよう、企業理解は深めておくべきです。
原因③ 働く覚悟ができていない
そもそも働く覚悟ができていない人も、内定に納得できないと思います。
もちろん社会人になるのは初めてなので、誰でも不安があるし、できることなら大学生のままでいたいと思う人も多いでしょう。でも、結局いつかは働かないと生活はしていけません。
この”働く覚悟ができていないこと”が内定に納得できない原因なら、他の企業を探してもきっと納得はできません。よって、まずは働くことへのモチベーションや認識を変える努力からすべきかと思います。
原因④ 周囲の目を気にして内定獲得を急いだ
よくある原因なのが”周囲の目を気にして内定獲得を急いだ場合”です。
「周りがみんな内定を獲得し出したから焦ってエントリーした内定」や「とりあえず大手に行けという親の意見を聞いた結果の内定」など、自分ではない誰かの影響で内定を急いだ結果、内定先に納得がいかないパターン。
これでは、内定先に納得できないのは当然です。だって、自分で決めてないんですから。また、最終的な判断を他人任せにしてしまった場合、入社後辛いことがあったときに「◯◯のせいで苦しんでいる」と、人に責任を押し付けてしまいますよ。
原因⑤ 十分な企業研究をしないままエントリーした
最後の原因は”十分な企業研究をしないままエントリーした場合”です。
例えばあなたがこれからスマホを買う場面を想像してください。事前に欲しいスマホについて、ある程度リサーチをした上で買う機種を決めますよね。もし、何も調べないまま適当に選んだら、後悔する確率は高い。
就活における企業選びも全く同じです。事前にリサーチした企業からの内定、それとも一か八かで選んだ企業からの内定、どちらのほうが納得できるかは言うまでもありませんよね。
たしかにどの原因も納得度を下げる要因ですね。
間違いないね。事前に知っておけばどれも対策できる原因ばかりだから、ぜひ対策をしっかりとしてほしい!
納得内定に対する就活生の声
それでは最後に、納得内定に対する就活生のリアルな声を共有したいと思います。
あなた以外の就活生が納得内定に対して、どう考えているのか、ぜひ参考にしてくださいね。
①終活になる
この就活生は、納得内定をもらえたことで終活を決意していますね。
やはり、納得内定が就活の今後に与える影響は大きいことがわかります。
②さらに上を目指すためのきっかけになる
納得内定をもらえたことで、さらに上を目指そうというモチベーションになっていますね。
自分自身が納得する内定だからこそモチベーションに直結しやすいですし、その後の選考に向けた安心感や精神的な余裕にも大きく影響するのが納得内定です。
③早期選考段階で就活を考える
早期選考段階であっても、本当に納得内定なのであれば、終活するのも全然ありだと思います。
それほどまでに、納得内定を取ることは就活生にとって重要ですよね。
④就活のモチベーションになる
納得内定を取ることを目標に決意することで、大きなモチベーションが生まれます。
目標がなければ長期間頑張ることも難しいため、納得内定という最終目標を設定するのは重要ですね!
まとめ
ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございました!納得内定について、その意味や獲得方法、内定先に納得できない原因など、網羅的に解説してきました。
たしかに納得内定を獲得することは簡単ではありません。獲得できないまま卒業する人もいるかと思います。でも、納得内定を獲得している人は、間違いなく最後まで全力で取り組んだ就活生だと思います。
僕自身、就活生を見ていても、やっぱり一生懸命取り組んだ学生の方が、納得した形で就活を終えていると感じます。
この記事を読んでいただいたみなさんが、一人でも多く納得内定で就活を終えることを祈っています。
- 納得内定の意味とは「全てをやり切った末の内定であり、その内定獲得と同時に就活を終える決心ができる内定」である。
- 21卒の場合、約78%の就活生が納得内定を獲得している。
- 納得内定を獲得するには「自己分析による価値観の明確化」「就活エージェントの利用」「逆求人型サイトの利用」などの対策が必須である。
- 内定先の納得できない場合、就活を継続するほか、現役社員や第三者に相談する、口コミサイトを確認することなどがおすすめである。
- 内定に納得いかない原因は「自分自身の価値観や就活の軸が定まっていない」「入社後のイメージ不足」「働く覚悟が足りない」「周囲の目を気にして内定を急いだ」「企業研究が不足したままエントリー」などが考えられる。