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デニ
DENI
大学キャリアセンターでの勤務を経て、現在は求人サイトの編集長を担当。これまで500名を超える学生・求職者との面談や150社を超える企業の求人取材を経験。国家資格キャリアコンサルタントを保有。

【体育会学生は就職に不利なのか?】有利に就活を進める方法や注意点について解説します!

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デニ

こんにちは!
キャリアコンサルタントのデニです。

体育会系の部活動やサークルに所属する大学生の中には「体育会学生は就職に有利なの?不利なの?」というのが気になる人も多いかと思います。

先に結論をお伝えしてしまうと、有利な面と不利な面、両方あるんですよね。大切なことは、有利な部分を最大限活かしつつ、不利な部分をカバーすること。

実際、僕が大学キャリアセンターで働いていたときも、体育会学生で就活を有利に進めていた人、逆になかなか上手く進められなかった人に分かれていました。

そこでこの記事では、まず体育会学生が就活で不利になる理由を共有します。なぜ不利になるのかを把握した上で、次に有利な面を生かした就活の進め方をお伝えします!

体育会学生は、有利な面を最大限活用すれば、非常に就活もスムーズに進めることができるので、ぜひこの記事を参考にしつつ、就職活動を進めてみてください!

記事の内容

体育会学生が就職で不利になる理由

ではまず最初に、体育会学生が就職で不利になる理由をお伝えします。

なぜ体育会学生は不利になるのか、その原因や理由を把握しておくだけで事前に対策ができますよね。加えて、理由を特定できていれば適切な対策を講じることも可能です。

体育会学生が就職で不利になる理由は主に以下の4点です。

体育会学生が就職で不利になる理由
  1. 部活の影響で就活に出遅れるから
  2. 就活に使える時間が限られているから
  3. 他の就活生に比べて場数を踏めないから
  4. 有利だと過信して油断してしまうから

理由① 部活の影響で就活に出遅れるから

最も大きな理由は”部活の影響で就活に出遅れること”になります。

大学の部活動の場合、早い人でも大学4年の春、遅い人だと大学4年の秋冬まで部活動を続けますよね。部活動をしていない就活生の場合、就活のスタートは遅くても大学3年の3月になります。

つまり、スタートする時期が大幅に出遅れることから、体育会学生は不利になるということ。この影響もあって、部活動を途中で辞めてしまう人や部活と就活を並行して続ける人もいますが、いずれにしても状況は不利です。

理由② 就活に使える時間が限られているから

2つ目の理由は”就活に使える時間が限られているから”です。

多くの大学生が就活をスタートするのは大学3年の夏、サマーインターンなどをきっかけに開始しています。しかし、大学3年の夏というのは、部活動においても大きな大会などが開催されやすい時期ですよね。つまり、どうしても部活と就活のスタートを並行せざるを得ない状況となります。

また、就活が解禁される大学3年の3月以降も部活動を継続した場合、常に就活を部活を一緒に進めなければならないため、就活に使える時間は非常に限られてきます。

他の学生は就活に多くの時間を使えるため、単純に時間的な配分で体育会学生は不利になります。

理由③ 他の就活生に比べて場数を踏めないから

3つ目の理由は”他の就活生に比べて場数を踏めないこと”です。

就職活動自体は、どの学生にとっても初めての経験になります。スタートラインは一緒なわけなので、その後の選考において重要になるのが経験値です。つまり、どれだけ場数を踏めるかという点。

特に面接はいくら模擬面接など練習をしたところで、本番の緊張感は全くの別物。いかに面接本番の場数をこなして慣れるかが合否に大きく関わってきます。

この点において、体育会学生は時間的な制約が大きいことから、その他の就活生に経験値で劣ってしまいます。

理由④ 有利だと過信して油断してしまうから

4つ目の理由は”有利だと過信して油断してしまうから”です。

部活動やサークルに所属する体育会学生の中には「大学でスポーツをしているから、就活でも評価してもらいやすい」と考えている人も多いかと思います。

たしかに、体育会系の学生を評価する企業はありますが、それは限られた企業のみ。大半の企業はスポーツ経験や体育会所属だからといって無条件に評価することはありません。

スポーツに限らず、大学生活において何を学び、どんな経験をして、これからどう活かしていきたいのかを評価しているわけなので、部活をしていたから高評価にはならないということ。この油断や勘違いが就活の結果にも大きな影響を与えます。

就活生

たしかに部活をしているだけで有利だというイメージはありますね。

デニ

それは大きな勘違いだよ。部活でどんな経験や学びがあったのか、この点をつたえられなければ意味がないんだ。そのためには、就活における伝え方のコツなどを知らないといけないので、就活対策は必須だよ。

体育会学生が就活を有利に進める方法

なぜ体育会学生が就職で不利になるのか、その理由について共有しました。

結局、最大のポイントは”時間的な制約”によるものですよね。他の学生に比べて就活に使える時間が少ないから、体育会学生は不利ということ。

であれば、この時間的な不利を覆すことができれば、むしろアピールポイントの多い体育会学生の就活は有利になるともいえますよね。つまり、就活の効率化が体育会学生の就職活動において、最も重要な対策ポイントとなります。

そこでこの章では、就活の効率化を含めた「体育会学生が就活を有利に進める方法」についてお伝えします。不利な部分を補いつつ、有利な部分を最大化する方法ですので、ぜひ参考にしてください!

体育会学生が就活を有利に進める方法
  1. 体育会学生を求めている企業にエントリーする
  2. ガクチカや自己PRで部活動の経験をフル活用する
  3. OBOGの繋がりを利用する
  4. 部活の経験が企業でどう活かせるのかを明確に伝える

方法① 体育会学生を求めている企業にエントリーする

就活を有利に進める上で、体育会学生が一番最初にすべきは”体育会学生を求めている企業とのマッチング”です。

体育会学生場合、大学生活で最もアピールできるのは間違いなく部活動やサークル経験ですよね。むしろこの点しか自信を持ってアピールできない人も多いかと思います。

ただ、そこで部活動の経験を評価してもらえなかったら、どうしようもありません。逆に、部活動の経験を最大限評価してくれる企業であれば、それだけ体育会学生としての強みを発揮できるわけです。

とはいえ、どうやって体育会学生を求めている企業と出会えるのかがわからない人もいますよね。そこで僕がおすすめするのが体育会学生専用の就活サイトを利用することです。

現状、僕が体育会学生に最もおすすめできるのは「アスリートエージェント」ですね。これまで1000名以上の体育会人材を支援してきた実績があり、保有している求人も10万社以上から選抜した体育会限定の求人になります。

アスリートエージェント公式サイトより引用

登録すれば、就活のプロである専属のアドバイザーがヒアリングをもとに、あなたに合った求人を紹介した上で、その後の選考対策までマンツーマンでサポートしてくれます。

忙しい体育会学生にとって、企業探しから選考対策まで一貫してサポートしてもらえるのは、何よりの効率化に繋がります。また、紹介してもらえる企業も体育会人材を求めている企業なので、体育会学生の強みを最大化できますよ!

▶アスリートエージェントへの登録は「アスリートエージェント公式サイト」から

体育会学生専用のスカウトサービスも併用すべき!

スポチョク公式サイトより引用

アスリートエージェントと合わせて、体育会学生におすすめなのが「スポチョク」です。

スポチョクは株式会社アーシャルデザインが運営している体育会学生限定のスカウトサービスのこと。登録後、オリジナルの適性検査を受けると、その結果を見た企業側からスカウトが届く流れです。

最初の登録と適性検査さえ受けておけば、あとは部活動のしている間にも企業側からオファーが届くので、部活と就活の同時進行ができますよね!効率化の面で、これほど優秀なサービスはないかと思います。

スポチョクの特徴
  • 体育会学生に特化したサービス
  • スカウトを送る企業も体育会学生を求めている企業
  • これまで10000名以上のアスリートが受験したオリジナル適性検査により細かい自己分析が可能
  • 一部選考が免除になる特別選考への案内もある
  • 書類選考前にプロのエージェントから添削を受けることができる
  • 面接のフィードバックをもらえるので、面接突破力の向上にも繋がる

スポチョク」の詳しい特徴やメリット・デメリット、利用開始までの流れについては以下の記事で詳しくまとめています。部活動に所属していなくても、スポーツ経験があれば利用できるので、ぜひこちらも合わせて参考にしてください!

方法② ガクチカや自己PRで部活動の経験をフル活用する

引用:マイナビ「2022年卒 企業新卒採用予定調査

このグラフは企業が選考時に重視する能力について回答したアンケート結果になります。

グラフを見れば分かる通り、最も求められるのは主体性であり、それに続いて実行力や傾聴力、柔軟性などが重視されていることがわかりますね。

これらの能力は部活動をしている学生の方が身につきやすい環境にあると思います。部活を通して主体的に活動したり、チームで決めたことを実行する力など、いずれも部活動で求められる能力ですよね。

そして体育会学生は、部活動のエピソードを元にしてこれらの能力があることをアピールできます。つまり、企業の求める能力をアピールする際、非常に説得力のあるアピールができるということ。

この点は選考時における体育会学生の最大の強みとなりますよね!ここを生かさない手はありません。

方法③ OBOGの繋がりを利用する

部活動に所属していれば、先輩との縦の繋がりも作りやすいですよね。もし、自分が気になる業界や企業に就職した先輩がいるなら、積極的にその繋がりを活かし、OBOG訪問をするべきです!

大学生の場合、クラスがあるわけでもないので、部活やサークルに所属しないと縦の関係は作りにくい。そのため、直接的な繋がりのある先輩にOBOG訪問をできる人は非常に限られています。

その点、体育会学生は強い縦の繋がりを持っているため、このメリットを生かしましょう。先輩がリクルーター担当であれば、選考において有利に働くこともあるので、積極的にOBOG訪問することをおすすめします。

方法④ 部活の経験が企業でどう活かせるのかを明確に伝える

最後はエントリーシートや面接といった具体的な選考における方法です。

大学時代の部活動やサークルの経験は説得力のあるアピールに欠かせません。とはいえ、企業が求めていない部分をどれだけアピールされても、評価には繋がらないですよね。

例えば、コミュニケーション能力を求めている企業に対し、コツコツと努力できることをアピールしても高評価とはなりにくい。相手がコミュニケーション能力を求めているならば、部活動のどういった経験でコミュニケーション能力を磨いたのかをアピールすべきです。

このように、部活動の経験自体が評価されるのではなく、その経験が入社後にどう生かせるのかが評価につながるという点を忘れることなく、未来の話をできるように、経験による学びの明確化をしておきましょう。

就活生

どれも体育会学生ならではの方法ですね!

デニ

そうなんだ。特に体育会学生専用の就活サービスは、他の就活生が使えないわけだから、このメリットを生かすべきだよ!

不利な体育会学生が就活を逆転するための自己PR

就活の選考において、体育会学生が部活動の経験を最もアピールできる機会は自己PRです。

この自己PRにおいて、上手に部活動の経験や学びをアピールすることができれば、部活動をしてこなかった人に大きな差をつけることもできます。

そこでこの章では、体育会学生向けに評価される自己PRの書き方をお伝えします。最後に具体的な例文も共有するので、ぜひこの章を参考に自己PRを作ってみてください。

体育会学生が自己PRを作る際のポイント
  1. 全体像が伝わる説明を簡潔にする
  2. 具体的なエピソードを加える
  3. そこで何を学び、どう企業で活かすのかを伝える

ポイント① 全体像が伝わる説明を簡潔にする

就活において、あなたの部活動経験をアピールする相手は企業の担当者であり、赤の他人です。

つまり、あなたについて履歴書以外のことは何も知らないわけです。そのような相手に対し、部活動の経験をアピールするのであれば、全体像がイメージできる説明は必須となります。

「どんな部活なのか」「活動頻度は?」「あなたの役職は?」「チームの目標は?」など、所属する部活の全体像がなければ、企業担当者には伝わらないことを理解しておきましょう。

ポイント② 具体的なエピソードを加える

次に、具体的なエピソードを加えることも非常に重要です。なぜなら、説得力に大きな差が生まれるから。

例えば初対面の人にいきなり「私、走るのが速いんですよね」と言われて、信じられますか?おそらく大半の人は、本当に走るのが速いのか疑うかと思います。

しかし、そこで「大学時代に100m走でインターハイに優勝した経験があります」と言われたら、途端に信用できますよね。このように具体的なエピソードが加わることで、アピールする内容の説得力は格段に高まります。

ポイント③ そこで何を学び、どう企業で活かすのかを伝える

最後に、ただ自分の経験や強みをアピールするだけで終わらず、その強みが入社後にどう生かせるのかまで伝えることが自己PRでは重要です。先ほどもいったとおり、どれだけすごい強みでも、企業で活かせなければ意味がありませんからね。

そのためには、企業研究や職種の理解も必要になります。自分の強みが具体的にどう生かせるのか、企業にどんな形で貢献できるのかを自己PRでは伝えましょう。

【体育会学生向け】自己PRの例文

体育会学生向け自己PRの例文

「私は強みである主体性を生かし、ゼロから考え行動することに自信があります。この強みを最も発揮したのは大学時代の部活動の経験です。私が所属している野球部は部員数が20名と少なく、部の運営は全て学生で行っています。私は主務として、対外試合の調整などを担当していました。そこで持ち前の主体性を発揮し、通例の他大学との練習試合に加えて、社会人チームと合同練習や試合を組むことをチームに提案しました。チームで了承を得た後、実際に社会人チームに足を運び、交渉を重ねた結果、今では複数の社会人チームと繋がりを生み出すことができました。貴社に入社した際にも、持ち前の主体性を最大限発揮し、これまでの常識にとらわれない提案を生み出すことで、利益に貢献していきます。

体育会学生の就活における注意点

それでは最後に、体育会学生が就活をする上で注意すべきポイントを共有しておきます。

ここまでお伝えしてきたとおり、体育会学生の就活は一般的な学生とは進め方なども異なります。よって、体育会学生特有の注意点もあるわけです。

ぜひ以下の点に注意しながら就活を進めてください。

体育会学生の就活における注意点
  1. 就活に合わせて部活動を退部すべきではない
  2. 実績や結果ばかりにこだわる必要はない
  3. 面接では体育会出身らしさを全面に出す

注意点① 就活に合わせて部活動を退部すべきではない

これは僕個人の意見ですが、就活に合わせて部活動を退部するのは本当にもったいないと思います。

僕自身、大学4年の夏まで部活動をしながら就職活動を続けましたが、本当に辞めなくてよかったと思っています。なぜなら、就活を始めて以降は、部活中に目的や学びを意識するようになったからです。

就活をする上で、部活経験を生かしたいと考えていたので、自然と部活中も就活に使えるネタや学びはないか意識するようになり、そこでの発見が就活に大きく影響を与えました。

就活と部活を並行するからこそ、新しい発見もあるので、無理のない範囲で続けることをおすすめします。

注意点② 実績や結果ばかりにこだわる必要はない

部活をしている人の中には、大した実績や成績を残せていないから、就活で部活をアピールすることに躊躇している人も多いですよね。僕自身、その一人でした。

ただ、採用する企業側は実績や結果はあまり重視していないんですよね。これまでキャリアセンターなどで多くの採用担当者の方と話してきましたが、ほとんどの方は「実績よりそこで何をして、どんな学びがあったかが重要」とおっしゃいます。

たしかに実績重視であれば、インターハイや全国制覇した部活の学生の就活は全員成功するはずですが、そんなことはないですよね。そのため、実績にとらわれることなく、ここまでしてきたことをしっかりと伝えることが重要です。

注意点③ 面接では体育会出身らしさを全面に出す

体育会出身学生として、部活動の経験などをアピールするのであれば、体育会出身らしさを意識すべきです。

「大きな声で挨拶する」「笑顔で会話をする」「キビキビとした所作」など、面接における姿で体育会出身らしさを出すことこそ、体育会学生が差をつけるための重要なポイントです。

逆に部活経験をアピールしているのに、声も小さくてダラダラしていたら、企業側は期待はずれだと感じますよね。この点、印象のギャップを生まないように注意してください。

就活生

どれも体育会学生ならではの注意点ですね。

デニ

イメージがしやすいからこそ、そのイメージを裏切るような姿は見せるべきではないんだ。

まとめ

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

体育会学生の就職が不利と言われる理由や有利に進めるための方法など、網羅的に解説したので、これからすべきことのイメージが少しはつかめたかと思います。

僕自身、体育会学生だったので、就活と部活の両立がいかに大変なのかは身を持って経験しています。その中で、両方とも最後までやり遂げようとする人のことは、本当に尊敬しますし、やり抜いてほしい。

この記事が少しでもそのお手伝いをできたら、僕は本当に嬉しいです。

やり抜いた先には、きっと素晴らしい未来が待っていると思います。みなさん、頑張ってください!

まとめ
  • 体育会学生が就職で不利になる理由は「部活の影響で就活に出遅れるから」「就活に使える時間が限られているから」「他の就活生に比べて場数を踏めないから」「有利だと過信して油断してしまうから」などである。
  • 体育会学生が就活を有利に進めるには「体育会学生を求めている企業にエントリーする」「ガクチカや自己PRで部活動の経験をフル活用する」「OBOGの繋がりを利用する」「部活の経験が企業でどう活かせるのかを明確に伝える」などが重要である。
  • 体育会学生は就活において「就活に合わせて部活動を退部すべきではないこと」「実績や結果ばかりにこだわる必要はないこと」「面接では体育会出身らしさを全面に出すこと」などに注意すべき。

この記事を書いた人

大学キャリアセンターでの勤務を経て、現在は求人サイトの編集長を担当。これまで500名を超える学生・求職者との面談や150社を超える企業の求人取材を経験。国家資格キャリアコンサルタントを保有。

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