こんにちは!
キャリセンで働いて3年目のデニです!
今回は私が働いているキャリアセンターについてご紹介したいと思います!
キャリアセンターのイメージって「敷居が高く入りづらい」「メリットがない」「そもそもどこにあるの?」といったネガティブなものが多いかと思います。
でも、実はナビサイトや外部就活支援サービスにはない唯一の強みがあるんですよ。
現役職員として就活生の方にはぜひ知ってて欲しいので、ここでは賢い利用方法などをご紹介していきたいと思います!
そもそも大学キャリアセンターって何?
キャリアセンター(通称:キャリセン)って、そもそも何っていう方もいらっしゃるかと思います。
キャリアセンターとは、大学内に設置された就職・キャリア支援担当部署のことです。
大学によって、キャリアセンターのほかに就職課や就職支援課、就職サポートセンターなどさまざまな呼ばれ方をしていますね。
ただ、どの大学でも基本的な機能は変わりません。
ということで、キャリアセンターの使い方をご紹介する前に、キャリアセンターが行っていることについて関単に説明していきますね!
大学キャリアセンターがしていること
国公立や私立などの設置区分、大規模や小規模などの規模感に関わらず、どの大学キャリアセンターも基本的に行っていることは以下のとおりですね。
- 企業対応
- 個別面談
- 求人情報管理
- OBOG情報管理
- インターンシップ関係
- 学内各種イベント企画・運営
企業対応
毎日のように企業の人事やナビ会社(マイナビやリクナビなど)の訪問があります。
企業人事からは求人情報やインターン情報をもらったり企業紹介を受けるほか、どのような学生が欲しいかなどについて情報交換を行います。
また、ナビ会社にはそれぞれ大学担当者がおり、常に連携しながら学内イベントの共催や学生の動きについてなどを共有することで、大学の就活支援のサポートをしてもらっています。
個別面談
就活を控えた3年生や就活真っただ中の4年生を中心に、1対1の面談を行っています。
面談の内容はエントリーシートの添削や模擬面接といった実践的なものはもちろん、就活の進め方や企業の探し方といった基本的なことまでさまざまです。
何度も面談を重ね信頼関係を築くと、就活以外にも恋愛や家庭関係などに関する相談も受けたりします。
へえ~。
そんな相談もOKなんだ。
むしろ私はそういった相談をしてもらえると嬉しいね!
信頼してもらえているんだなという気持ちになれる。
求人情報管理
郵便やメール、持参などさまざまな形で大学には求人が届きます。
企業からいただいた求人情報については、学生が探しやすいようにシステムで管理したり業界ごとにファイリングするなどして、できるだけ学生の目に触れるように管理しているんです。
また、そもそも「求人票の見方がわからない」といった学生については、見る際のポイントなどを含めて職員詳しく説明できるので、まずは見るコツから聞くのもアリですね!
OBOG情報管理
キャリアセンターでは毎年卒業していく卒業生の就職先はもちろん、就活体験記から選考情報までを管理しています。
毎年必ず数百件から数千件の情報が蓄積されていくので、その量は膨大です。
何より、同じ大学出身の先輩が提供する情報ということで、自分自身に生かせるものが非常に多くあります。
また、卒業したOBやOGを大学に招いて、在学生に対し就活やキャリアに関する講演をしてもらうこともあります。
直の先輩の話は在学生も興味を持って聞いてくれますからね!
インターンシップ関係
夏休みのサマーインターンや春休みのウインターインターンなど、各種インターン情報についてもキャリアセンターは管理しています。
マイナビやリクナビには掲載されていない優良企業のインターン情報なども、先輩が在籍していることでいただけたりすることがあります。
また、官公庁(国や地方自治体)のインターンシップの多くが大学経由で申込みが必要だったりするので、その取りまとめから受け入れ先と学生の仲介役を担ったりしています。
学内各種イベント企画・運営
学内合同説明会や就職ガイダンス、各種講座などを年間スケジュールに照らし合わせながら企画・運営しています。
毎年変わっていく就活情勢に合わせて、ナビ会社などと連携し学生にとって有益な機会となるよう工夫しながらイベントを企画しているので、参加者が多かったり、アンケート評価が上々だと非常に嬉しいんですよね。
知らないところで色々やってんすね。
これは一部で、まだこれ以外にも細かい仕事はたくさんある。
大学の規模やキャリアセンターの人員によっても変わってくるね。
大学キャリアセンターってみんな使ってる?
実際、就活生ってキャリアセンター使ってんのかな?
キャリアセンターが何をしている場所かわかったところで、次に気になるのは「みんな使ってるかどうか」じゃないですか?
一般財団法人雇用開発センターの調査によると、就活生のキャリアセンター利用率は以下のようになっています。
大学生の約6割の学生はキャリアセンターを利用したことがあるという結果です。
私個人的には、想像以上に利用者が多いなと感じました。
では逆に、4割弱の学生がキャリアセンターを利用していない理由が気になるところ。
これについても、雇用開発センターが調査しています。
この調査からもわかるとおり、キャリアセンターを利用しない原因は主に3つありますね。
- 敷居が高く入りづらい
- メリットがない
- 知名度が低い
ではこのような理由の原因となっていることが事実なのかどうか。
現役職員である私が事実を徹底的に解説していきますね!
ズバズバ切っていきますよ!
①敷居が高く入りづらい
確かに大学のキャリアセンターって別室にあって、静かで入りにくい雰囲気かもしれません。
じゃあ、そこで働く職員も学生が来ることに対し、面倒だと思っているか。
そんなわけありません。断言できます。
だって、キャリアセンターで働く=学生と接するのがメインの仕事ですよ。
それに、大学にある部署の中でもキャリアセンターは最も学生と関わる部署です。
それがわかっててキャリアセンターで働いてるんだから、みんな学生と話すのが好きな人ばかりなんです。
私自身、学生と就活に限らずいろんな話をしている時間が仕事をしていて一番楽しい時間です!
だから敷居が高いなんてのは幻想です。
私個人的には、よっぽど授業担当の教務や入試部署の事務室、先生の研究室などの方が敷居が高いと思いますよ。
キャリアセンターはふらっと気軽に立ち寄る場所という認識でOKです!
②メリットがない
これはキャリアセンターを使ったこともない人がイメージだけで言っていることだと思います。
もしくは、関わったキャリセン職員の質が極端に低かった場合ですかね。
たしかに職員との相性もあるので、メリットがないと感じてしまう方もいるかもしれません。
でも実際は、メリットしかないといえるぐらい多くのメリットを持っていますよ!
その一例を挙げると、こんな感じです。
- 信用性が抜群
- 下級生から利用可能
- 所属大学を好む企業を知ってる
- 所属大学の学生の特徴を知ってる
信用性が抜群
外部の就活サービス、例えばOB訪問のマッチングサイトや新卒エージェントサービスなどは全て企業の利益が絡んでいます。
利益を上げるために本当は評判が良くない企業を紹介したり、学生が希望もしていない業界の企業に無理やり押し込んだりなどトラブルが後を絶ちません。
実際、OB訪問を利用した悪質な犯罪も起きています。
その点、キャリアセンターは利益が一切絡んでいませんので、どの企業に入社しようと、どのカウンセラーと面談しようと私達職員の給料には一切反映されません。
だからこそ公平な目で企業を評価し、本当にそれぞれの学生にとって最善と思える企業を紹介しますし、必要であれば何時間でも面談します。
この就活支援における信頼性・信用性に関しては、キャリアセンターを勝る外部サービスはないですね。
下級生から利用可能
外部の就活サービスはほとんどの場合、事前登録が必要であり、その際卒業予定年次の入力が求められます。
サービスによっては、3年生からしか利用できないものも多数ありますよね。
キャリアセンターは極端な話、入学した日から利用出来ちゃいますよ!
実際、私も入学して1ヵ月足らずの1年生の学生と面談することもあります。
別に就活の話じゃないといけないなんてルールはないですからね。
おススメのサークルは?目標とする仕事に就くためにすべきアルバイト?などなど、本当に何でもOKなんです。
まずは何きっかけでもいいから使ってみる、この姿勢が大切ですね!
所属大学を好む企業を知ってる
先ほど書いた通り、毎日のように企業人事の方がキャリアセンターを訪問してきます。
求人情報を渡すだけなら郵送かメールでいいのに、なぜわざわざ訪問するのか。
その大学の学生を採用したいからです。
キャリアセンターの職員と顔見知りになり、どんな学生が欲しいのかを直接伝えることで、該当する学生がキャリアセンターに来た際に、真っ先に紹介してもらおうとしてるんですね。
つまり、キャリアセンターの職員はそういった企業が欲しがる人材の情報を持っているんです。
また、こういった企業の多くはOBやOGが在籍していて、訪問にOBが同行してくることも多々あるので、リアルな企業の中を教えてもらうこともできるんです。
でも、こんな有益な情報を利用できるのは、キャリアセンターを利用した学生だけ。
行かない理由はないかと。
所属大学の学生の特徴を知ってる
外部の就活支援サービスを利用したことがある人ならイメージしやすいかと思います。
エントリーシートの添削や面接指導を受けるとき、大学や学部の研究内容、サークルの雰囲気・規模感・本気度などを一から説明しないといけませんよね。
そうやってイメージを共有しないと、添削や指導はできませんからね。
でもキャリアセンターの職員はそういった大学の特徴やサークルの雰囲気なども把握しています。
また、大学ごとに異なる学生の雰囲気なども分かっているので、いちいち説明する手間がいりません。
何より、間違ったイメージ共有をするリスクが無いので、エントリーシート添削や面接指導においてもスムーズに進めることができるんですね!
③知名度が低い
これは大学によって異なる部分かもしれませんが、確かに今後キャリアセンターが努力していかなくてはいけない部分ですね。
学内での各種就活支援イベントやガイダンス情報は、学内メールや掲示板、学内システムを使って宣伝していますが年々学内イベントの参加率は低下しています。
原因は外部サービスが充実していること、そして外部サービスとの差別化ができていないことです。
メールにしても、ナビサイトなどから毎日大量に届くメールに埋もれてしまっていんだと思います。
しかし、先ほど書いたとおりキャリアセンターにしかないメリットはたくさんあるので、そういった部分をもっと学生に知ってもらう努力は必要ですね。
確かにキャリアセンターにしかできないことってあるなぁ。
一度使ってみるか。無料だし。
利用してみてメリットがないと思えば使わなければいい。
最初から決めつけで使わないのは本当にもったいないよ!
大学キャリアセンターの賢い使い方
キャリアセンターの使い方や使う場面は人によってさまざまだと思います。
しかし、どの学生にもおススメしたい賢い使い方があるんです!
私がこれだけは押さえて欲しいと思う4つの点についてご紹介します。
- プロの個人面談を受ける
- キャリセン職員と仲良くなる
- 大学指定の求人情報をゲット
- 外部にはないOBOG情報をゲット
プロの個人面談を受ける
キャリアセンターで面談を担当する人の多くは、「キャリアコンサルタント」という国家資格を所有している面談やカウンセリングのプロです。
さらには、毎日同じ大学の複数の学生と面談をしており、年間何百人という面談を経験しています。
つまり、その大学の学生との面談において、これ以上の経験や視点を持った人はいないんです。
過去の先輩の事例などをもとにアドバイスを伝えることもできますし、大学にある情報を把握したうえで面談しているので、紹介する求人なども的確です。
外部サービスにばかり頼ってしまい、テンプレ化されたエントリーシートを嫌う採用担当者も多いです。
「またこのネタや書き方か。もう飽きたわ。」ってやつです。
その点、キャリセンのカウンセラーは大学の強みや特徴を最大限に生かすので差別化もできますよ!
キャリセン職員と仲良くなる
先ほども書いたとおり、キャリセンの職員は想像以上に企業や卒業生、ナビ会社など幅広い情報網を持っています。
でも、これを提供できるのはキャリアセンターを利用している学生、つまりキャリセン職員に顔を知られてないと受け取れない情報なんです。
だからこそ、まずはキャリアセンターを利用して面談を行い、希望する業界や気になっている職種について伝えておくことが大切なんですね。
実際、私も面談した学生はそれぞれ記録を残しておいて、企業から「こんな学生が欲しいんだよね」と言われた際には必ずその記録をチェックしています。
こうした流れで紹介した場合、内定する確率もぐっと高まりますし、お互いに理解した上での採用活動なので、ミスマッチも起きにくいんですよね。
双方にとってWin-Winの関係なので、職員としても積極的に活用していきたいものなんです!
まずは相性の良いキャリセン職員探しから始めてみるのもいいですね。
大学指定の求人情報をゲット
大学に届いている求人とナビサイトに掲載されている求人の違い、みなさんわかりますか。
【大学に届く求人】
その大学の学生のみがターゲット
【ナビ会社の求人】
登録してる全国の学生がターゲット
つまり、大学に届いている求人票って、企業から「〇〇大学の学生が欲しいんですよ」という意思表示なんですね!
もちろん、一つの大学だけに送っているわけではないですが、全国すべての大学に送っているわけでもない。
また、OBやOGが活躍していることで求人票を送ってくる企業も多いので、そういった企業を受ければ大学の名前だけでも大きなアドバンテージになるんです。
私が勤務する大学は学生数1000人程度の小規模大学ですが、年間2000件程度の求人が届いています。
企業が手間やコストをかけてまでわざわざ送ってきている求人票を生かさない手はないかと思いますよ!
外部にはないOBOG情報をゲット
現在では、マッチャ―やビズリーチキャンパスなどOB訪問に特化したサイトもかなり充実してきました。
たしかにこういったサービスを利用すれば、目的とする企業の現役社員とつながれるかもしれません。
でも冷静に考えてみてください。
就職という大切な選択をする上で、大きな判断基準となるOB訪問の情報を初対面の知らない人に委ねているということですよね。
もちろん、中には素晴らしい社員の方もたくさんいるでしょう。
でも、そうではない人とマッチして、事件が起きているのも事実です。
キャリアセンターが管理しているOBOG情報は、数や企業の種類では外部サービスには劣りますが、訪問するOBがどんな人なのかを把握していますし、直の先輩になるので初対面でも打ち解けやすく本音で頼りやすいかと思います。
こういった信頼性の高いOB情報はキャリアセンターにしかありません。
OB訪問を考えるなら、まずはキャリアセンターに相談して希望する企業にOBやOGがいないかを確認するのがおススメです。
その上で、希望先にOBがいなければ外部サービスの利用を検討してみるのがいいと思いますよ。
確かにどれもキャリアセンターにしかできないことだな~
それを学生に伝えきれていないというのはキャリセンにも責任がある。
この記事を通して知ってもらえたならまずは使ってみて欲しいね!
大学キャリアセンターのリアル
キャリアセンターって学生と一番接する機会の多い部署ですけど、どんな人がいてどんなスキル持ってるのとかって、意外とみなさん知らないですよね。
そこでこの章では、キャリアセンターのリアルな一面について公開したいと思います。
実は意外と実力者集団だったりするんですよ~。
常に最新情報を持っている
何度も言っていますが、キャリアセンターには毎日のように企業人事やナビ会社の人が出入りしています。
もちろんそこでお互いに情報交換をしています。
なので、業務をしているだけでも自然と採用に関する情報や今後の情勢などが入ってくるんですよね!
それに、アンテナを立てて常に新しい情報を持っていないと学生支援もできませんからね。
そのため、キャリアセンターには常に最新情報が集まっているんです。
元人事・元ナビ会社の人が在籍してる
特に大規模の私立大学などに多い傾向ですが、キャリアセンター職員の多くは転職組だったりします。
そしてその前職がマイナビやリクナビといった人材大手の会社だったり、企業で人事経験がある方だったりといろんな経歴を持っている人が集まっています。
そのため、採用する側の目線をもとにした模擬面接や前職の人脈を生かした情報収集などが可能になるんですね。
一見すると、キャリアセンターにいる人はただの大学職員で就活支援はど素人に見えるかもしれませんが、大きな勘違い。
大学としても就職先実績や就職率は大きな宣伝効果があると考えていて、高校生に選ばれるためのアピール要素にもなるため、大きな予算をかけて人材を集めているんです。
これを知らずに「キャリアセンターにいる人はダメ」みたいに突っぱねているのは本当にもったいない。
実はそれぞれが強みを持つエキスパート集団なんですよ!
キャリセン職員用の研修を受けている
文部科学省といった国の組織や大学の連盟、ナビ会社が主催するキャリアセンター職員向けセミナーなどいろんな場面で職員は研修を受けています。
こうして常に情報をブラッシュアップしつつ、自身のスキルアップにもつなげているんです。
大学に勤務していて身近な存在のため、外部の就職支援サービスの人の方がキリっとしていて優秀そうに見えるかもしれません。
でもそれは思い込みで、キャリアセンター職員も確かな実績や知識を積み重ねている人たちです。
むしろ、キャリアセンターで働くのは本当に狭き門ですからね!
だからこそ、安心してキャリアセンターを利用してもらえればと思います。
キャリアセンターって面白い経歴の人が集まってるんやん。
私自身、元公安系の公務員だったからね。
ただの事務職の集まりじゃないってことは知っておいてもらいたい!
今回のまとめ
ここまで長文を読んでいただきありがとうございました!
大学キャリアセンターについて、少しは理解いただけたでしょうか。
あまりネット上でもキャリアセンターに関する情報は多くないので、今回は記事にさせていただきました。
私自身キャリアセンターで働いて約3年、外部の就活支援サービスにはないキャリアセンターの良さや強みについていろいろと考えてきました。
結論として、やはりキャリアセンターの強みは外部にない「信頼性」だと思います。
「このサービス大丈夫?」「利用されてるんじゃない?」といった疑念を持つことなく、安心して飛び込める場所であり、最も身近にいるキャリア・就活支援のプロ集団です。
毎日、自分たちの大学の学生のために必死になって働いています。
便利なツールや情報量では外部サービスに負けるかもしれませんが、あなたの状況や大学の状況といった「情報の濃度」では負けていません。
この記事を読んで一人でも多くの人が「キャリアセンター行ってみるか」と思えるきっかけになれば本当に嬉しいですね!
もしすでにキャリアセンターを使っていたり、キャリアセンターと一緒に外部サービスも使いたいと考えている方向けに、外部サービスについても記事で紹介しているので、覗いてみてください。
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